ホテルに戻り一休みの後、伊勢丹前にあるビッグCというデパートに買い物へ。
何か色々みたことない調味料とか売ってる。
ふと見ると妻は量り売りされている小さなイカの丸干しに手を伸ばしていた。
ちょっともらって食べてみたが美味い。
何だろう。タイに来てからほとんどの感想が「美味い」だ。
買い物を済ませ、近所の歩道一杯に店を広げている屋台へ向かう。
歩道を完全に占拠してしまっているのだけどよいのかなあ…と野暮なことは言いっこなし。
ここでは以前いつみさん達が来たときに知り合いになった女の子が働いているそうだが姿が見えない。
なんでも若くてきれいな子は給料の良い水商売の方へ流れてしまうことがあるそうだ。
世知辛いなあ。
それはさておきここの料理もおいしかった。
足マッサージも行ってリフレッシュしたところで、一旦ホテルに戻ることに。
地下鉄を降りてくてくと歩いているとなにやら良い匂いが。
見るとおじさんが道ばたで肉を焼いている。
一日中歩き通しだったので(あれだけ買い食いを下にも関わらず)お腹が空いていた我々は迷うことなく購入。
美味い!一緒に買った、餅米を蒸したものがまた合う!
指さし会話帳とジェスチャーで確認したところ、どうやら豚の首周りの肉を焼いたものらしい。
いいなー。この人屋台ごと日本に引っ越してきてくれないかなー。
お腹もふくれたところで同じビル内にあった足マッサージ屋さんへ。
年配のおばさんがもんでくれた。
なんかもみながら僕の足を指さし、自分の腕と比べて
「なにこれ、すごい白いよ!」
みたいなことを言って笑っている。
あいかわらず妻は指さし会話帳で会話。
なんか女主人と色々話していた。
僕はといえば気持ちよさに気付けば眠っていた。
足マッサージ最高。
チャイナタウン人混みを歩き回り、さすがに疲れたのでデパートのフードコートで一休みをすることに。
フードコートに向かう途中、すごい色のケーキを見かけた。
青い…。
青い食べ物ってどうなのだろうか。
そんなことを思いながらフードコートに到着。
4人で色々注文してみた。
左上から時計回りに、鶏肉のバジル炒めご飯、ブタの血入りラーメン、牡蠣入り卵焼き、海南鶏飯。
このうちブタの血入りラーメンは妻が頼んだのだけれど、買いに行ったっきりなかなか戻ってこない。
心配になり様子を見に行ってみると指さし会話帳を使って店員に色々注文をつけていて、その様子が面白いのか周りにいたタイの人たちが「なんだなんだ」と集まって人だかりが出来ていた。
どうやら観光コースに入る場所ではないので外国人が珍しいらしい。
そんなこんなで席に戻り食べてみたのだが、ブタの血入りラーメンがどうもいまいち…
難しい顔をしているとフードコートのお掃除おばさんが
「あーあー見てらんないわねえ」
みたいな感じで声をかけてきた。
そして食卓においてあった砂糖や酢、唐辛子などをおもむろにラーメンに放り込みはじめた。
「これで食べてごらんよ」
みたいな感じで渡されて食べてみると確かに美味しくなっていた。
ちょっと感動。
どうやら最後の味付けは客に任されているらしい。
チャイナタウンに限った話ではなく、タイでは至る所に屋台が出ている。
そしてそれらが全てタイフード!(当たり前)
右の写真は「ソム・タム」、青パパイヤのサラダなのだけどこれがおいしい。
材料を一杯に詰めたリヤカーを引いたおばちゃんに声をかけるとその場で作り始めてくれる。
千切りにしたパパイヤにピーナツや海老の粉、インゲン、唐辛子などを混ぜて専用のすり鉢みたいなものに入れ、棒でつつきながら調味料で味をつければできあがり。
甘辛酸っぱくてさわやかだけどコクがある不思議サラダ。
店によってレシピが違うようで味は様々だけどどれもおいしい。
店が建ち並ぶ非常に狭い路地に買い物客がひしめく中、屋台や配達の人たちがそれをかき分けて行き交っている。(写真左:市場突入、中:混雑した路地、右:出店で売られてたインコ)
おどろくのはこの混雑した狭い路地をスクーターが駆け抜けていくこと。
うおー。狭い。
石井夫妻は商品を物色している。
なんだかヘンテコな商品が色々ある。
猫だか人だかわからないぬいぐるみで、顔を押すと「うきゃきゃきゃ!I Love You!」という声と共にほっぺたの辺りが赤く光るぬいぐるみ(個体差があり、ものによってはとんでもないところが光る。)とか、ブードゥー人形とか。
Tシャツにはよくわからない日本語がプリントされているものが結構ある。
いつみさんの話だとどうもこれは日本人観光客をねらったものらしい。
へんな日本語が書いてあると「何これ〜うける〜!」などと買っていく人がいるのだろう(僕)。
やるな。
3日目。今日から石井夫妻の仕入れ手伝い開始。
朝ホテルの食堂で朝食をとってから出発。
地下鉄のホアランポーン駅からてくてく歩いてチャイナタウンへ…のはずがどうやら道を間違えていた模様。
しばらく迷った後タクシーで向かうことに。
10分ほど行くといかにもな感じの中国風の門が出てきた。
おお。ここがチャイナタウンか。
すごい密度で店が並んでいる。
なんだかワクワクしてきた。
広場の周りが全部屋台、そしてそれが全てタイ料理!(当たり前)
なんかよくわからない料理とかある!
なんかザリガニの腐臭がしそうな沢ガニ(丸ごと、瓶にぎっしり)の塩辛とか!
とりあえず食いまくれ!
トムヤム!トムヤム!
書き忘れたが、ここの広場では奥にステージがあり、現地のロックバンドがずっと演奏していた。
バリエーションも意外と豊かでなかなか楽しい。
また、飲んでいた席の近くにはDJブースもあった。
そのときはDJはおらず、あるべき場所には代わりにゴキブリが鎮座していた。
おお。タイゴキブリだ。
暖かいし過ごしやすかろう。
どうもこの場所に居着いているらしい野良猫もいた。
こっちの方で犬や猫に触るのは危険(狂犬病などの感染の恐れがあるため)と聞いていたのだけどついつい触ったり撫でたり抱いたりしてしまった。
なかなか人なつこい猫だった。
まあ、そんなこんなでひたすら料理を食べ続け、ビールを飲み続け、トムヤムクンを飲み続け、気づけば現地時間の12時。
地下鉄に乗り遅れると行けないのでビアガーデンを去ることに。
まあ、見事に乗り遅れたんですけどね。
あちゃー。
そんな感じで2日目は酔っぱらって終わりました。
ホテルの部屋に戻り少し休んでいるとノックの音が。
開けるといつみ夫妻。
「ナイトマーケットに行こう」とのお誘いでした。
今帰ってきたという僕らの話を聞いて驚くいつみさん
「えっ!俺らが前ツアー入れたとき昼には終わってたよ?」
どうやら今回ツアー客がそこそこの数いたためガイドさん張り切っちゃったらしい。
免税店とかそっちの方で。(いつみ夫妻の時はツアー客が二人だけだったらしい…)
言いしれぬ徒労感に襲われながらナイトマーケットに出発。
ホテル近くの駅から地下鉄でルンピニーへ。
そうそう。バンコクは最近地下鉄が開通したらしいのだけど、これが非常にきれいで便利。
南北線をもう一歩進めた感じな…わかりにくいね。
まあ、そこら辺はまた後述。
夜8時をまわっているというのにナイトマーケットは非常な活気。
まあ、ナイトマーケットというくらいだものなあ。
いつみ夫妻は商品の仕入れに忙しそうだ。
一通り回った後、マーケットの中にある巨大なビアガーデンに。
広い。
広場にテーブルと椅子が並べられ、その周りをこれでもかというくらいに料理屋さんが並んでいる。
なにこれ?天国?
昼食はなにやら高級そうなレストランでご飯。
うーん…。
おいしいことはおいしいんだけど、落ち着かない。
なんか水とか高いし。
思いっきり観光客用のレストランっていう感じ。
昼食後はどこに連れて行かれるのかと思ったら免税店…
さんざん宝石だのなんだのを進められた。ぐへえ…。
そんなこんなでホテルに戻ったらもう夕方ですよ。
ツアーに参加して思ったことは、何というか、時間がもったいなかったなと…
いや、初めてなんでオーソドックスな観光地を手軽に見れそうだなと思って参加したのだけどね…。
確かに見れたんだけどね…。
暁の寺院の見学が終わり、昼食をとるというレストランへ向かう。
ツアーだなあ…。
途中町中を歩きつつ写真を何枚か。
写真左のおばちゃんがザルに揚げているのはバナナ。
ガイドさんが自分で買ったものを一つ分けてくれたのだけど、これが美味い!
もっと欲しかったのだけどそこはぐっと我慢。
このあとご飯だし。
ジュースを売ってる屋台があったのだけど、売り子のおばさんの子供が半端なく不機嫌な顔で乗っかってた。
ちなみに屋台手前の瓶に入った白い液体は豆乳。
こっちの豆乳は非常に甘いのだけど、なんか変に香ばしくて美味い!
どこでも売っているので行ったら是非お試し下さい。
次は暁の寺院に移動。
途中チャオプラヤ川を船で渡る。
川の写真はなぜかフィルムで撮っていたので割愛。
渡るともうそこは暁の寺院。
歩いているとなにやら見慣れたアレが!
こんな所にもあるのねえ、とうっかり顔を入れてみたら速攻でおばちゃんから「30バーツよこせ!」と言われた。
罠だったよ…orz
さて、他のツアー参加者と共にバスに揺られて、まずやってきたのはエメラルド寺院。
キンピカだったよ。
なんというか、よく写真で見る光景が目の前に広がっていたよ。
エメラルド寺院から次の場所に移動する途中で見かけた、お菓子売りのおばさん。
途中、近くにブッダマーケットがあるせいかタイのお坊さんを多く見かけた。
いつみさんの話だとタイのお坊さんは結構な富裕層らしい。
電化製品のお店で袈裟姿でパソコンとにらめっこしてるとか何とか…。
夜は明け2日目。
いよいよタイ旅行っぽくなってきましたよ!
今日はあらかじめ申し込んでおいたツアーでバンコク市内を観光する予定。
石井夫妻はもう何度もタイに来ているので別行動。
晴天と僕はタイは初めてなので試しにツアーで観光地をまわってみようと思った次第。
朝早くにホテルのロビーでガイドさんを待ち出発。
昨晩空港から来る際は気づかなかったのだけれども、バンコク市内は交通量が半端じゃない。
車だのバイクだのトゥクトゥク(三輪タクシー)だのがひしめき合っている。
そしてそれらがみんな飛ばすのなんの。
ここでは怖くてとてもではないが運転できそうにない…。
というか、バイクタクシー…あのスピードでお客さんノーヘルかよ…。
航空会社はキャセイパシフィックでした。
搭乗時の荷物検査で順調に引っかかり、美味しい機内食を食べ、映画『タッチ』を見て、香港に着き、また荷物検査で引っかかり、空港職員の人に携帯を珍しそうに見られ、タイに着く頃には翌日の2時過ぎでございました…。
長時間飛行機で座りっぱなしというのは想像してたよりキツイのだね…。
この日はホテルに着いてからタイのファミリーマートに行ってお茶と豆乳を購入し、後は寝るだけでした。
明日は朝からツアーで観光です。
うひー。
日が昇りいよいよ出発!
とはいっても午後の便なのでかなりのんびり。
空港に着いてのんびりテレビを見ながらお茶などしつつ同行の石井夫妻を待つ。
お。PSE法ヴィンテージ楽器は除くだって。
(今思えばあの騒ぎはいったい何だったのか…)
しばらくすると石井夫妻が現れご挨拶。
まだ3月なのにすでにサンダル履きなのを見て笑ういつみさん。
いいんです。僕の心はもうタイランド。
今回の飛行機は香港経由の乗り継ぎ便だそうで、向こうに着く頃には日付が変わっているとのこと。
そんなに長時間飛行機に乗っていた経験が無いので、調子が悪いと山手線でも酔う人間としては若干の不安を感じる…。
さて、そんなこんなでタイに向かうことになりました。
10年ぶりの海外旅行、それもあこがれの東南アジアですよ。
つってもタイのバンコクなんですけどね。
とりあえず準備準備。カメラカメラ。
せっかくの海外だし一眼持って行こうかしら。
でも思いし邪魔だし向こうの悪い人にとられたらやだし…。
とりあえず枚数が捕れるPen-Sは持って行こう。
シャッター音ほとんどしないから危険な場所でもうまくすれば写真とれるし!
いや、危険な場所行く気はないけどさ…多分。
あとはやっぱデジカメかしら。
などと、携行するカメラで悩んでいたらいっこうにその他の用意が進んでいないことに気づく。
おう、カメラだけ持って行くわけにも行かないので準備しなければ。
まあ、他に持って行くものといっても着替えくらいなのだけど。